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スマートフォンや小型カメラなどが発達する中で、盗撮事件の検挙件数は2021年時点で5000件を超えており、10年で2倍以上に増加しています。特に性的サービスを提供する風俗嬢は被害に遭いやすいので、風俗店は盗撮被害から風俗嬢を守るために工夫が必要です。
この記事では風俗店を経営する方に向けて、盗撮犯の可能性が高い客の特徴や、盗撮に使われる機材の例、盗撮防止のためにすべきことを解説します。風俗嬢に安心して働いてもらえる環境を作りたい方は、ぜひご一読ください。
目次
1.風俗嬢を盗撮する客の特徴は?
風俗における盗撮には、さまざまな手口があります。盗撮犯が行いやすい動作の傾向を知っておくことで、事前に盗撮を防ぎやすくなるでしょう。以下では、盗撮を行う客によく見られる特徴を紹介します。
1-1.自分の持ち物に触られるのを嫌がる
盗撮犯の多くは、盗撮用のカメラを衣服やカバンの中に隠しています。カメラのある場所を風俗嬢やスタッフに触られると、カメラがずれてうまく映らなくなったり、カメラに気づかれるリスクが高まったりします。したがってリスクを避けて撮影するために、自分の持ち物を触られるのを恐れる盗撮犯は少なくありません。
特にカメラを入れやすい服のポケット部分に触ることや、カバンの位置・向きをずらすことに強く抵抗する場合は盗撮している可能性が高いと言えます。
1-2.明るい状態でプレイしたがる
暗い場所よりも明るい場所のほうが鮮明に撮影できるため、盗撮犯は明るい状態でのプレイを好みます。赤外線で暗い場所を映すカメラもあるものの、画質が悪く、色味も実際のものとは変わってくるため、できる限り明るい環境で撮影したいと考えるケースがほとんどです。
客が過剰に部屋を明るくしたがっている時は、警戒する必要があります。ただし風俗嬢の姿をしっかりと見たいという思いから明るい部屋でのプレイを好む客も存在するため、暗くすることを避けるだけで盗撮犯と決めつけるのは禁物です。
1-3.荷物の置き方がおかしい
客の荷物の置き方に違和感を覚えた際も注意が必要です。小物が不自然にベッドのほうに向けて置かれていたり、枕元に置いてあったりした場合、その小物を通して盗撮されている可能性があるでしょう。
小物自体で撮影しているケースだけでなく、カバンに小さな穴を開けてそこから撮影しているケースもあります。置き方に違和感のある怪しい荷物があったら、死角のほうにしまってもらうのが安全でしょう。特に客の家へ行くデリバリー型の風俗店の場合は、店内でプレイを行う風俗店に比べて細工をしやすいため、要注意です。
2.風俗嬢の盗撮にはどのような機材が使われる?
近年はごく普通の日用品や機器などに似せたデザインの隠しカメラが出回っており、盗撮をカムフラージュするために使われるケースも少なくありません。具体的には、以下のようなものを模したカメラが挙げられます。
以上の通り、隠しカメラは必ずしもカメラの形状をしていません。身近なもので盗撮される危険性があるため、近くにカメラらしきものがないからと言って油断は禁物です。
特にメガネ型は客の見る場所をそのまま撮影できる上、風俗嬢と接近して撮影することになるので、ほかよりも鮮明な映像を撮られやすいリスクがあるでしょう。小物に似せたカメラは、じっくりと見るとカメラの存在を目で確認できるケースがほとんどです。怪しい小物があれば、チェックしてみるのも1つの手でしょう。
こうした盗撮向きのカメラは、安くて2,000円程度で購入できます。決して手が届かないアイテムではなく、誰もが入手できるものとなっているため、十分な注意が必要です。
3.風俗店が盗撮防止のためにできること
風俗嬢がプレイを盗撮された場合、ネット上などに動画や画像が出回るケースもあり、心に大きな傷を受けます。風俗嬢を守れるように、盗撮対策を行うのが大切です。以下からは、風俗店側が盗撮防止のためにできることを徹底解説します。
3-1.盗撮が起こったときのフローを決めておく
風俗嬢が盗撮された時のフローをあらかじめ決めておくことで、盗撮の被害があった際、スムーズに対応できるでしょう。具体的なフローは以下の通りです。
盗撮犯にお金を払ってもらい、示談交渉を行うことで比較的穏便に解決可能です。示談を進める場合過度に盗撮犯を脅したり、お店に閉じ込めたりすると、お店側が罪に問われる可能性があるため、交渉は丁寧に進めましょう。
盗撮犯が示談に応じない時や、お店側で毅然とした対応を行いたい場合、盗撮された風俗嬢が示談にしたくない時は警察に通報します。風俗店での盗撮は立派な犯罪であり、さまざまな罪に問われる可能性があるため、通報することで現行犯逮捕してもらえます。この際は、証拠品として没収した盗撮の機材を警察に渡しましょう。
示談交渉にするか通報するかは、お店側が一方的に判断せず、風俗嬢にもある程度の判断を委ねるのがおすすめです。お店が独断で判断すると、被害者である風俗嬢がお店への信頼を失い、辞める事態にもなりかねません。双方が納得できる選択肢を選びましょう。
3-2.盗撮の報告方法を決めておく
盗撮被害があっても、報告する方法が分からないと風俗嬢もなかなか言い出せません。あらかじめ報告方法を決めておき、円滑に報告できるようにしておきましょう。報告方法の例は以下の通りです。
3-3.利用規約に盗撮禁止を記載する
客に向けた利用規約に、「盗撮には厳正に対処する」といった旨を記しておきましょう。利用規約に示すことで、盗撮があった時毅然とした対応がしやすくなるほか、未然に盗撮を防ぎやすくなります。さらに風俗嬢が利用規約を見た際、「このお店はいざという時自分を守ってくれる」と感じられるため、安心して働きやすくなるでしょう。
3-4.盗撮の手口を風俗嬢に共有する
経営者が知っておくだけでなく、風俗嬢にも盗撮の手口を共有しておくのが大切です。経営者よりも、実際にプレイを行う風俗嬢のほうが盗撮に気づく可能性は高いと言えます。手口を知っておくことで、風俗嬢自身が盗撮の防止・発見を行いやすくなり、自分の身を自分で守れるようになるでしょう。
まとめ
風俗店にはプレイを盗撮しようとする悪質な客が来店するケースがあります。盗撮犯は荷物や衣服に隠したカメラやスマートフォン、日用品に偽装した隠しカメラを利用して盗撮を行います。自分の持ち物に触れられるのを極端に嫌う客や、明るい状態でプレイしたがる客、荷物を不自然な形で置く客は盗撮犯の可能性があるので、注意してください。
盗撮を防止するためにも、盗撮が起こったときのフローを作り、盗撮された風俗嬢が犯人に気づかれずお店にそのことを伝える方法を決めておくのがおすすめです。利用規約に盗撮禁止を明記するのはもちろん、風俗嬢にも盗撮の手口を共有し、注意喚起しておくのもよいでしょう。
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